『心は鍛えるものではなく、整えるものだ。いかなる時も安定した心を備えることが、常に力と結果を出せる秘訣だ。自分自身に打ち勝てない人間が、ピッチで勝てるわけがない。』
日本代表キャプテンとして、チームを勝利へ導いた男の実践的メンタルコントロール術。
長谷部誠はサッカー選手としては、特に特徴がある選手ではない。
試合を決定するフリーキックが蹴れるわけではないし、突出したテクニックを持っているわけではない。
だが、彼はあらゆる指揮官に重宝される日本代表の中心人物だ。
それに加え、浦和レッズではタイトルを総なめにし、移籍したドイツでは、クラブチームを初優勝に導いた。
そして、記憶に新しいアジアカップでのチーム優勝……。
彼は一体何を持っているというのか。
それは、類まれなるメンタルコントロール力にある。
心はよく「鍛える」「磨く」などと表現されるが、長谷部誠は違う。
心を「整える」のだ。
生活のリズム、睡眠、食事、そして、練習。日々の生活から、心に有害なことをしないように、少しでも乱れたら自分で整える。
そうすることによって、いかなる試合でも、いかなる場面でも揺らぐことがなく、ピッチで力が発揮できるという。
実践することはいたってシンプルながら、だからこそ、慌しい現代では意識をしないと難しいもの。
力を抜いて無理なく自然体で行える姿は、まさに彼の心情が姿勢として表れている証明だろう。
今最注目のアスリートのビジネスでも、スポーツでも、あらゆるシーンで応用できる新メンタルコントロール術!
語られる内容の多くはとてもシンプルな考え方ですが、娯楽や誘惑の多い現代で実践できている人はなかなかいないんではないでしょうか?
納得させられたのが長谷部にとって心は『鍛える』ものではなく、『整える』ものということ。
毎日の行動、体調管理、整理整頓、人付き合い、睡眠等のノウハウを『いかに心を整え、平常心を保つか?』という観点に集約して語られていきます。
読み進めていくうちに彼の人間性の根底にある謙虚さや誠実な心が他者への敬意、公徳心につながっているのだと思い、現代の日本で失われつつあるこの点の素晴らしさを再確認することができました。
衝撃を受けた点
1) プロフェッショナルの意識に驚愕。プロとしての自己管理が素晴らしい。サッカー日本代表のエピソードとともに語られているので楽しい。
2) なぜか途中の章で、真面目にミスチル好きな曲ランキングとか入れちゃってるオチャメな長谷部くん。
3) 確固たる志の力強さ。日本サッカーを強くする、監督になる、という目標以外にも本書じゃ明確にしてない目標があるらしい。そこに向ってく姿勢が素晴らしい。
「まさにプロフェッショナル」
長谷部の自叙伝であり、またワールドカップ・アジアカップの舞台裏も書かれた内容で、サッカーに興味のある人にはすごく読みやすいと共に、長谷部選手の真面目さが伝わる本だと思います。
もちろんいくつも参考になる点があります。
・意識して心を鎮める時間を作る。
日々慌しく時間に追われた生活の中で、一日一度は気持ちをリセットすることは必要だろう。
・マイナス発言は自分を後退させる。/恨み貯金はしない。
自分からマイナスオーラを出していると自然と負の連鎖に陥る。前向きな発言・思考が周りの環境を変える。
・正論を振りかざさない。
正義感が強すぎて真面目すぎるとかえって周囲を締め付ける。正論で相手や周りを追い込んでも物事は円滑に進まない。
・感謝は自分の成長につながる。
感謝する相手の周り(家族他)にまで思いを巡らせることで、感謝の気持ちが伝わりやすい。
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