2014年06月20日

お勧めのビジネス書 『イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき』

お勧めのビジネス書。お勧めの自己啓発の本


お勧めのビジネス書 『イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき』


顧客の意見に熱心に耳を傾け、新技術への投資を積極的に行い、常に高品質の製品やサービスを提供している業界トップの優良企業。

ところが、その優れた経営のために失敗を招き、トップの地位を失ってしまう――。

本書は、大手企業に必ず訪れるというこの「ジレンマ」を解き明かしベストセラーになった原著、『The Innovator's Dilemma』の増補改訂版である。


ハーバード・ビジネス・スクールの教授である著者は、この逆説的なコンセプトを、学問的体系に基づいた緻密な論理構成によって実証している。

事例として取り上げるのは、ディスク・ドライブや掘削機といった業界のほかに、ホンダが進出した北米市場やインテルが支配したマイクロ・プロセッサ市場など。

それぞれの業界で起きた「破壊的イノベーション」を検証し、それに対処できない大手企業の宿命ともいえる法則を導き出している。


優れた経営とされてきたものが、「破壊的イノベーション」の前ではすべて無効になり、逆にマイナスの価値さえもちうるという指摘にはただ驚かされる。

その点で本書は究極のイノベーション論であり、イノベーション・マネジメントの新境地を切り開いたものとして画期的な論考である。

「ジレンマは、解決できる」として著者が示す処方箋は、「成功体験」をもつ企業のトップはもちろん、イノベーションにかかわるすべての企業人にも必読の内容である。

増補された「グループ討論の手引き」は研修のテキストにも活用できる。利用価値の高い1冊だ。



新技術に投資し、高品質の製品やサービスを提供している優良企業が、その優れた経営により失敗する。

大手企業を衰退へと導く、「イノベーションのジレンマ」について解説する。


企業は“優れた経営”を行うがゆえに、衰退することがある。

それは、低価格、単純、小型など、従来とは異なる価値を持つ「破壊的技術」が登場した時、既存の顧客の声に耳を傾けるあまり、新技術の市場に出遅れるからである。

破壊的技術にうまく対処するには、次の5つのことを認識しておく必要がある。


1.破壊的技術は、それを求める顧客を持つ組織に任せる

破壊的技術を必要とする顧客は、現在の主流顧客とは異なる。

従って、破壊的技術の製品を開発する際は、別組織を作り、新しい独立企業として始める方が良い。


2.組織の規模を市場の規模に合わせる

破壊的技術が生み出す市場は、当初は規模が小さいため、大企業の成長需要を満たせない。

そのため、破壊的技術の商品化は、小規模な組織に任せる方がよい。



3.試行錯誤を繰り返しながら事業化を進める

破壊的技術によって誕生する市場は「新しい市場」であるため、予測や分析ができない。

従って、試行錯誤を繰り返しながら事業化を進めていくことが重要になる。



4.組織にできること、出来ないことを評価する

変化に対応する能力が組織にあるか否かは、資源、プロセス、価値基準の3つの要因によって決まる。

能力が不足している場合は、別組織を作り新たな能力を培う必要がある。



5.破壊的製品が評価される新しい市場を見つける

破壊的技術を商品化する際は、主流市場で売り出すのではなく、その破壊的製品の特徴が評価される新しい市場を見つけるか、開拓する必要がある。









posted by ホーライ at 06:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 経営に関する書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月18日

お勧めのビジネス書『経営は実行』

お勧めのビジネス書。お勧めの自己啓発の本


お勧めのビジネス書『経営は実行』


●書籍:経営は実行

著者:ラリー・ボシディ/ラム・チャラン/チャールズ・バーブ 共著 高遠裕子 訳

出版社:日本経済新聞出版社


戦略やビジョンも「実行」次第。

このあたりまえのことを実現するにはどうしたらいいのか。

2人の経営のグルが企業や組織に「実行」の文化を根づかせるノウハウを、多くの事例を交えて説いたベストセラーの改訂新版。


大ベストセラーの最新改訂版。

「実行」こそ危機脱出の切り札!戦略やビジョンも「実行」次第。

そのノウハウを経営のグルが解き明かした「生きた経営の教科書」。





●実行について考えるとき、次の3点を念頭に置く必要がある。

 1. 実行とは、何をどうするかを厳密に議論し、質問し、絶えずフォローし、責任を求める体系的なプロセスである。

 2. 実行は、リーダーの仕事である。

 3. 実行は、企業文化の一部でなければならない。



●実行を支える第1の要素は、「リーダーの行動」である。リーダーは、次の7つの行動をとる必要がある。

 1. 自社の人材や事業を知る。

 2. 常に現実を直視するよう求める。

 3. 明確な目標を設定し、優先順位をはっきりさせる。

 4. 最後までフォローする。

 5. 成果を上げた者に報いる。

 6. 指導によって社員の能力を伸ばす。

 7. 己を知る。



●実行を支える第2の要素は、「企業文化の変革に必要な枠組みを作る」ことである。

 1. 報酬と業績を連動させることで、社員の行動を変える。

 2. 社員が、新たに求められる行動を身につけるのを助ける。

 3. オープンで率直な議論によって、現実を浮き彫りにする。



●実行を支える第3の要素は、「適材を適所にあてる」ことである。

 1. リーダー自ら、人材の選抜や評価に積極的に関与する。

 2. 学歴や知性に惑わされず、実行力を重視した人選をする。

 3. 個人の実績を評価する際には、どのような方法で目標を達成したか詳しく検討する。






posted by ホーライ at 20:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 経営に関する書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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