2008年01月14日

大阪商工会議所主催PWA検定(企画・計画・段取り力)公式テキスト

PWAとはProject Work Abilityの略であり、プロジェクトチームで働くための能力・スキルを指している。

つまり、本書は大阪の商工会議所が「プロジェクトを運営するために必要な知識」を検定しているのだが、検定試験を受験する人は、このテキストを使って勉強してね、というものだ。

プロジェクトマネジメントと言っても、本書の副題にあるとおり「企画・計画・運営」に主眼を置いて解説しているので、日常のほとんどの仕事に役立つ。

問題の洗い出しにのための「MECE」の使い方ガントチャート作り方、クリティカルパスの見つけ方なども非常にコンパクトにまとめられおり、また図解も多いので分かりやすい。

仕事をシステマチックにやるのが好きな人、システマチックにやってみたいと思う人にはうってつけの本です。(今回のホーライ製薬のシリーズでも参考にしているところが多い。)



大阪商工会議所主催PWA検定(企画・計画・段取り力)公式テキスト




大阪商工会議所主催 PWA検定(企画・計画・段取り力)公式テキスト





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2008年01月05日

たった2分で人の心をつかむ話し方


いわゆる「ノウハウ本」だが、ありがちな表面的な技術だけでなく、ストーリーに染み込む人柄まで考えて話す方法(ストーリーの作り方等)を教えてくれる。

「話し方」は重要だ。
それも友人、同僚と話すときの話し方ではなく、少しあらたまった場面(モニターならば、治験責任医師等と話す場面)で、どのように話すと、相手の心をつかむ話し方ができるかを具体的事例を数多く挙げて紹介してくれる。

この本の特徴は冊子だけでも素晴らしいのだが、「いろんな場面での話し方サンプル」としてCDがついているのがいい。
どうしても、文字で読んだだけでは納得できないことも、具体的に誰かが話しているスピーチを聞くと、腑に落ちる。
このCDを繰り返し聞くことだけでも、かなり、話し方が上手くなる。(通勤時間に聞いてもいい。)

この本で基本を身につけたら、あとは、それをいろんな実践の場面で応用しよう!


たった2分で人の心をつかむ話し方




たった2分で人の心をつかむ話し方(CD付)





カテゴリー別お奨めビジネス図書「ホーライブックセンター2.0」

新入社員に読ませたい本100冊 新入社員にお薦めの本100冊


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2008年01月03日

「風が強く吹いている」

風が強く吹いている」三浦 しをん (著) という小説がある。
箱根駅伝」を目指す弱小陸上チームの涙と感動と笑いの物語だ。

この物語を読むと箱根駅伝が30倍楽しめる。

僕も以前、弱小製薬会社の駅伝チームをやっていたので、駅伝チームとして走るランナーのプレッシャーと難しさがよく分かる。
一人で走るマラソンは、もし途中で棄権したとしても、それはしょせん、自分だけの問題なので、悔しいが、心理的にそれほどの影響もない。

ところが、駅伝では「たすき」を繋ぐという重要な役目があり、もし、棄権をするとチーム全体に影響を与える。
自分が途中で棄権したために、走ることすらできないチームメンバーまで出てしまい、最終的にはチームがゴールという最終目標を達成できない、ということになる。
ここが駅伝の怖さでもあり、面白いところでもある。

だから、僕は駅伝を走るとき(いつも第一走者だったが)、自分のマラソンレースとは違う、異常なまでのプレッシャーを感じた。
スタート直前には、唇がカサカサに乾燥するぐらい緊張した。

ところで、会社で働くこともこれに似ている。
仕事というのは、自分ひとりで完結することは少ない。
大抵、次の誰かに自分の仕事を渡す、という行為が発生する。
しかも、タイム制限(締め切り)がある。(これもまた駅伝に似ている。)

途中棄権をすると、組織やチーム全体に影響を与える仕事も多い。
だから、ハイスピードで仕事をすることも大切だが、それが原因で体調を崩し、休んだりすると、これまたいけない。
適度なスタミナ配分を考えながら、それでいて、競合会社のことも気にしながら仕事をする必要がある。


治験もまたしかりだ。

基礎研究から非臨床試験、そして臨床試験へ。
フェーズ1から2へ。
そしてフェーズ3を経て、申請へと「化合物」という「たすき」を繋げていく。

その化合物の持っている能力(効果)をいかんなく発揮できるように治験を行う必要がある。
ただし、あまりにスピードを重要視し、GCP違反なんてことになると、申請取り下げ、という事態もありうる。

開発の最終ステージで、そのプロジェクトが失敗すると、それまでの時間(5〜8年)とお金(数百億円)が一瞬にして水泡と帰す。

こういう難しさを超えると、僕たちは風を感じることができるのだ。


風が強く吹いている




風が強く吹いている




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2008年01月01日

一瞬で心をつかむできる人の文章術

サイトの「ホーライ製薬」も「医薬品ができるまで」も更新しないで何をやっていたかというと、ひたすらダラダラしていた。

その間に本だけは大量に買い込み、「つまみ読み」をしていた。

そんな本の中に「一瞬で心をつかむできる人の文章術」がある。

この本で気に入った一節があり、これがまた「なるほど」と実感した。(特に今の僕には)


文章を書けるようにするには一定の訓練が必要なのだが、その中でも特に大事なのが「大量に書く」「継続して書き続ける」「書ききる」ということらしい。

俳句でもそうだったが、やはりある程度の量を書かないと文章を書くことができない。

上手い文章を書こうとして悩んだ末に書かないくらいなら、なんでもいいから思いついたことを(この今の僕のように)とりあえず、書いていくほうがいい。

そして、一度「継続する」ことを中断すると、今度は「再開する」ことが難しくなる。(とてもおっくうになるのだ。)

でも、書いている間はさして、大変なことはない(特に僕のような文章の場合)ので、とにかく継続して書くことが大切なのだ。


また、特にブログやサイトで文章を書くときに特に重要なことは「期待に応えない」ということだ。

読者の(もし幸運にも読者がいるなら)期待の応えようとする文章を書くのはしんどい。

そんなことをやり始めたとたんに、息切れする。

だから、とりあえず「自分が書きたい」ことを書いていけばいい。

そして、もし余力がついてきたなら、たまには読者のことを思って書けばいい。


ウェブサイトで文章を書き始めて、もう8年目に突入するというのに、やっと学んだことは、まだ、こんなことなのでした。

それにこの文章を読む限り「一瞬で心をつかむできる人の文章術」を読んだ成果がまるで出ていない。。。。



一瞬で心をつかむできる人の文章術




一瞬で心をつかむ「できる人」の文章術―1日たった15分10日間で上達!





架空の製薬会社「ホーライ製薬」

臨床試験、治験を考える「医薬品ができるまで」


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2007年11月03日

おすすめ成功哲学の本★夢をかなえるゾウ

ウケた〜〜〜!

こんなにウケた「成功本・自己啓発本」は、今までに無かった。

なにしろ、ぐうたらな象で、「関西弁」を話し、しかもニートの(この設定だけでも面白い!)「ガネーシャ」が、人生の成功の法則を語ってくれます。

笑いすぎて目に涙を浮かべながら自己啓発する、というのは、とても僕の感性に合いました。

実は世の中に出ている「成功本・自己啓発本」の基本はほとんど一緒。

問題は、『いかにそれを実行するか』ということ。

その大問題を主人公の平凡なサラリーマン(三日坊主)と「ガネーシャ」が関西の漫才のノリで話してくれます(しかも、内容は深い!)。

吹き出しながら笑えて、しかも成功哲学が学べるという、一冊で2度、おいしい本。

ここで紹介している方法なら、どんなに三日坊主でも(二日坊主でも)、絶対にできます。


眉間にを寄せて、クソ真面目で、三日坊主は人生の恥だ!と思っている人には絶対に向かない「成功本・自己啓発本」です。


夢をかなえるゾウ




夢をかなえるゾウ







【粋な本・ブック】

世代別、年代別の定番ビジネス書

世界に影響を与えたビジネス書

自己啓発の本、成功哲学の本 by ホーライ

カテゴリー別お奨めビジネス図書「ホーライブックセンター2.0」

新入社員に読ませたい本100冊 新入社員にお薦めの本100冊

今週のお勧めビジネス本。仕事に役立つ本

誰でも科学が好きになる「科学専門書店」サイト版

科学入門図書

治験関係者に役立つ本

より良く、より楽しく生きるためのお薦め本、人生を豊かにする本




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2007年10月30日

就職活動(就活)で悩んでいる人におすすめの本★働く理由(99の名言に学ぶシゴト論。)

「やりたいこと」を仕事にするのがいい、と簡単に言っても、じゃ、自分は何が好きなんだろう? 好きなことなんて無いかも、なんて思う。

「興味あること」を仕事にするのがいい、と簡単に言って、興味のあることなんてない・・・・と思ったりする。

そんな時にこの本を読むといい。

人生の先輩たちの凝縮された言葉が、救ってくれる。

『興味があるからやるというよりは、やるかた興味がでる場合が多いようである。』(寺田寅彦)という至言をまず紹介し、そのあとで、具体的な心構えを教えてくれる。

このように99の名言を通じて、働くとはどういうことか、仕事を選ぶときに注意することは、など等を考えさせてくれる。

もし、就職活動就活)で悩んでいるなら、この本がお奨めです。

「好きな仕事」と「相性のいい仕事」は違う、など、今の僕が読んで、なるほど、そりゃそうだ、という目から鱗の助言が多い。


「やりたいことがない」

「才能って何?」

「好きな仕事と向いてる仕事って違うの?」

「今の仕事でいいんだろうか?」

「だいたい、人は何のために働くんだろう?」

・・・ちょっと待って!

そんな悩みは、人生の偉大な先輩たちに訊いてみよう!!

黒澤明、養老孟司、ドラッカー、パスカル、村上龍、松永真理、高橋俊介、本田宗一郎、マザー・テレサ、松坂大輔、堀江謙一、ヘレン・ケラー、織田信長、ニーチェ、『踊る大捜査線』、サン・テグジュペリ、マジックジョンソン、橋本治、山田ズーニー、浅羽通明、モーパッサン、ゲーテ、福田恆存、ケインズ、曽野綾子etc…

古今東西さまざまなシーンで生まれてきた名言から読み解く、

「ぼくらはなぜ働くのか?」。

明日に向かっていく元気が生まれる一冊です!

働く理由 99の名言に学ぶシゴト論。




働く理由 99の名言に学ぶシゴト論。





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より良く、より楽しく生きるためのお薦め本、人生を豊かにする本

お勧めビジネス本。仕事に役立つ本


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2007年10月22日

おすすめの成功本★加速成功★脳が冴える15の習慣

★脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める

最近、何となく頭がぼんやりしている―。

記憶力や集中力、思考力が衰えたように感じている。

そんな「冴えない脳」を治すために必要なのは、たまに行う脳トレーニングではなく、生活の改善である。

フリーズする脳』で現代人の脳に警鐘を鳴らした著者が、すぐにでも実行できて、有効性が高い15の習慣を提案。

仕事ができる脳、若々しい脳を取り戻すためのポイントを分かりやすく示す。






いい加減、体力も落ちてきて、 脳力にも不安を感じる年齢になってきましたので、ちょっと気になって思わず手にとってみました。

ちょっと前に「脳」ブームがあって、『川島教授の脳を鍛える〜』とか流行りましたよね。

電車の中でも、ニンテンドーDSでやってる人いっぱいいたし……。

何て言うんでしょ、違和感というか、実効があるのか疑問でしたね。

で、性懲りもなくこの本をまた読んでみたんですが、 ものすごく納得しましたね。

著者が外科医ということもあって、非常に科学的見地から本が書かれているから。

それだけ説得力もあるよ。





奇妙な問題な、面倒な設問を解くんじゃなくて、 ただ、毎日やっている習慣を改めるっていう方法です。

たとえば、 決まった時間に眠る、起きる。歩いたり体を動かす。整理整頓をする……。

よくビジネス書に書かれているようなノウハウも、 しっかりと科学的な説明がなされているため、納得した上で取り組むことができるってわけ。

「なーんだ」って思うかもしれませんが、 これって、実際に経験のあることばかりなんですよね。

だらだらしていると、やっぱり頭が冴えない。

生活リズムが崩れていると、なんとなく毎日ぼんやりしちゃう。

そういうこと、ありませんか?

「ああ、そういう理由だったのか……」 って、私は、日頃の生活を顧みて反省しちゃいましたよ。

面倒くさがらずに整理したり、料理したりすることってのが、 脳の地力を鍛えるっていうか、 基礎トレーニングを欠かさずやるってことなんですね。

その習慣を解き明かしてくれる本書、 特別なことじゃないんだけど、効果は抜群です。

15の習慣が上げられているけれど、どれも大変重要なことだと思うので、1つずつでも 毎日実践していこうと思うのでした。


PS.新書という手軽さもとても良かった。(内容的には単行本でも全く問題ないくらい 良い内容です)

★★下記の『加速成功』と一緒に読むと効果倍増!


脳が冴える15の習慣




脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)









★加速成功―願望を短期間で達成する魔術


成功哲学を説いた本は世の中に数多く出ていますが、本書の最大の特長は、「短期間で成功すること」に的を絞ったこと。

すなわち、それがタイトルにもある「加速成功」というわけです。

著者の道幸武久氏は、独立1年半で年収がサラリーマン時代の9倍となり、「方法を学びさえすれば、人は誰でも短期間で成功できる」ことをみずから実証。

その具体的なノウハウを筋道立ててわかりやすくまとめたのが本書です。

成功の原理原則を知るだけでは飽き足らず、成功への近道を探している人には、必読の書といえるでしょう。





ごくあたり前のことだけど改めて復習。

★★上記の『脳が冴える15の習慣』と読むと、効果が倍増!


○人生を俯瞰した「7つの目標設定」
・仕事
・家庭
健康
・趣味
ファイナンス
・能力開発
・社会貢献

○タイムマネジメント戦略17
1.重要な少数に集中する
2.物事を先延ばしにする(いい加減さは力)
3.自分の能力にインセンティブを与える
4.イヤなことから先にする
5.毎日プランニングの時間をもつ(場所の力)
6.頭と体を動かす
7.同時処理能力を身につける
8.複数のキャッシュポイントをもつ
9.自分との約束を優先する
10.1日30分、反省する時間をもつ
11.時間をお金に換算する
12.バランスを大切にする(個人、家庭、仕事)
13.毎日チャレンジする
14.委任する
15.システム化、ルール化する
16.長期の夢のために1日1時間具体的なアクションをする
17.90日ごとに「プランニングの日」をもつ

加速成功




加速成功―願望を短期間で達成する魔術





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2007年10月06日

おすすめビジネス書★組織の「当たり前」を変える

「蹴った石の軌道は計算できるが、蹴った犬の行動は計算できない。」

僕が提供するのは、一律の方法論や教科書的なテクニックではない。

ファシリテーターが現場で何を考え、何を実践しているのか、楽屋や屋台裏で何が起こり、舞台がどのように動いているのかといった、組織開発やファシリテーションの最前線の中継だ。

組織開発ファシリテーションという、ちょっと聞きなれないコンサルティング・サービスに関する著書だが、著者自ら「自分がいなくなったときにクライアントの組織に何を残せるか」というように、クライアントとのプロジェクト期間中はもちろん、その後の段階で、自立できる組織作りを目指す。

そのスタンスは、コンサルティングなどのサービス業界では、基本的だが忘れがちな、大切な観点だ。

しかし、クライアントの組織変革という「厄介な」テーマに携わるため、表面的なスキルでは、務まらない。

中身が伴っているかが大事だ。


ビジネス書は大きく分けて「組織論」と「個人論」になる。

そして、それぞれにおいて「スキル派」と「人格派」に分かれている。

この本は「個人論」でかつ「人格派」のビジネス書になる。

そこでは、組織をいかに良くするか、ではなく、個人をいかに生かすかという「人となり」が最優先で考えられる。


本書はファシリテーションの手法にとどまらず、コーチングやディベート、リーダーシップや人材育成にも触れ、さらに直面する問題の解決という結果を与えることではなく、問題解決できる健康な組織体をつくる手伝いをする(著者はCureよりCareといっている)といった、顧客に本当に必要なサービスに言及するなど、テクニック集にとどまらない本質論で貫かれている。

巻末の参考文献紹介も豊富で、この本からさらに研究を深めることも可能だ。

わかりやすいマトリックス思考法の紹介など、一般のビジネスの舞台でも使えそうな、参考になる内容も多いので、組織開発関係のコンサルタントのみならず、幅広いコンサルティング・サービス業界や、企業の経営企画部門の方々などに、お薦めできる良書だ。


基本的に本書では、化学療法ではなく、漢方療法を目指している(という表現がいいのかどうかだが)。

「今ある問題」を解決するのを最優先にするのではなく(目先の問題解決ではなく)、「より良い組織になるにはどうしたらいいのか」(体質改善、組織開発)を考える。

そのためにはどうしたらいいのか、がここで論じられている問題だ。

どうしたらいいと思う?

組織の「当たり前」を変える




組織の「当たり前」を変える





分野別お奨め図書「ホーライブックセンター2.0」

新入社員に読ませたい本100冊 新入社員にお薦めの本100冊

より良く、より楽しく生きるためのお薦め本、人生を豊かにする本



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2007年10月04日

おすすめビジネス書★「頑張りすぎる人」が会社をダメにする―部下を無責任にしてしまう上司の法則

強い責任感で周囲を引っ張るリーダーとその組織が、それゆえに挫折し、衰退していくという本書が挙げる事例は、なんとも痛々しい。

たとえば、雑誌の業績を好転させる名人で華々しいキャリアを持つリーダーの、部下の責任を引き受けていった末の業績悪化と失脚、IDA(国際開発機関)に勤めるエリートの、開発途上国担当者に対する熱心なアプローチが生む相互不信と挫折、自信と能力にあふれた弁護士の、事務所の浮沈を背負い込むあまりの組織不和と変革の失敗…。

この完全無欠のようなリーダーの下で、なぜ部下は無責任になり、不信や誤解が生じ、組織は機能不全に陥り、協働は失われ、プロジェクトは挫折するのかという疑問を、「無責任ウィルス」をキーワードにした斬新なアプローチで説き明かすのが本書だ。

ベースになる概念は2つ。

1つは、組織でコントロールを維持しつづけたいといった「支配価値」の心理で、もう1つは、一方が責任を過剰にとれば他方がその分、過少にとるという「責任量保存の法則」である。

本書は、この「支配価値」が失われる過程と責任量の偏り具合から、組織に無責任ウィルスが蔓延する原因を見事に説明している。


では、処方箋はあるのか。


本書は「選択決定プロセス」「枠組み実験」「責任のハシゴ」「リーダーシップとフォロワーシップの再定義」という4つのツールを示している。

これは人間関係や組織がはらむマイナスの力学を修復し、逆に生産的な方向へと向かわせるステップで、従来のリーダーシップ論や組織論から見ても画期的なツールと言える。

異質な他者と有益な協働関係を築くことが、ビジネスに限らず求められている。

その不可欠な原則を本書は教えている。


「頑張りすぎる人」が会社をダメにする




「頑張りすぎる人」が会社をダメにする―部下を無責任にしてしまう上司の法則―





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科学入門図書

治験関係者に役立つ本


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おすすめビジネス書★組織の「当たり前」を変える

組織開発ファシリテーションという、ちょっと聞きなれないコンサルティング・サービスに関する著書だが、著者自ら「自分がいなくなったときにクライアントの組織に何を残せるか」というように、クライアントとのプロジェクト期間中はもちろん、その後の段階で、自立できる組織作りを目指す。

そのスタンスは、コンサルティングなどのサービス業界では、基本的だが忘れがちな、大切な観点だ。

しかし、クライアントの組織変革という「厄介な」テーマに携わるため、表面的なスキルでは、務まらない。

中身が伴っているかが大事だ。

実際、本書はファシリテーションの手法にとどまらず、コーチングやディベート、リーダーシップ人材育成にも触れ、さらに直面する問題の解決という結果を与えることではなく、問題解決できる健康な組織体をつくる手伝いをする(著者はCureよりCareといっている)といった、顧客に本当に必要なサービスに言及するなど、テクニック集にとどまらない本質論で貫かれている。

巻末の参考文献紹介も豊富で、この本からさらに研究を深めることも可能だ。

わかりやすいマトリックス思考法の紹介など、一般のビジネスの舞台でも使えそうな、参考になる内容も多いので、組織開発関係のコンサルタントのみならず、幅広いコンサルティング・サービス業界や、企業の経営企画部門の方々などに、お薦めできる良書だ。


組織の「当たり前」を変える



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